お彼岸にやってはいけないことは?お彼岸に何もしないとどうなる?

 

「お彼岸でやってはいけないことって何?何もしないとどうなるんだろう?バチが当たるって本当?」

 

春分の日と秋分の日、それぞれの前後3日間を合わせた7日間が「お彼岸」です。

実はお彼岸にやってはいけないことや、避けるべきお供物があるとご存知でしょうか。

 

  • お彼岸でやってはいけないイベントってある?
  • お彼岸にしないほうがいい行動も知っておきたい!
  • お彼岸に何もしないとどうなるの?
  • お彼岸で避けたほうがいいお供物はあるの?

 

など、お彼岸についていろいろとマナーやしきたりを知っておきたいですよね。

そこで今回は、お彼岸でやってはいけないイベントや行動、避けたほうがいいお供物について詳しくご紹介します。

 

お彼岸に「何もしないとどうなるか」についてもお話ししますので、ぜひ参考にしてください!

 

お彼岸にやってはいけないことは?避けるべきイベント3選!

お彼岸にやってはいけないことは?お彼岸に何もしないとどうなる?

 

お彼岸でやってはいけないイベントとして、次のようなものが挙げられます。

 

  • 結婚式
  • 神事
  • 引っ越し

 

お彼岸が連休になるとイベントを入れやすいかもしれませんが、上記の3つは避けましょう。

そもそもお彼岸は日本から古くから残る習慣で、ご先祖様や故人に感謝をして供養をする日として大切にされてきました。

 

その年によってお彼岸の期間は異なり、春分の日は3月20日頃、秋分の日は9月22日頃となっています。

この時期には全国の寺院で彼岸法要があり、お墓参りに行く方も多いのではないでしょうか。

 

礼儀や作法を重んじる伝統行事では、マナーやタブーを知らないと思わぬトラブルにつながることもあります。

必ず事前にチェックしておきましょう。

 

お彼岸にやってはいけないこと①:結婚式

 

結婚式は、準備に大変時間がかかるものです。

式を挙げる本人たちはもちろん、家族や招待客も何かと忙しくなりますので、お彼岸は避けた方がいいでしょう。

 

仏教的な視点で見ると、お彼岸は喪に服す時期ではありませんので、結婚式を挙げても特に問題はありません。

しかし、先祖や故人を供養するお彼岸に、結婚式を挙げるのをよく思わない人も当然います。

 

結婚は家と家のつながりでもあるため、結婚する2人はよくても実家や親戚が困る場合もあるでしょう。

そのため、お彼岸に結婚式を挙げるなら、中日を避けたり、招待客の都合を事前に聞いたりする必要があります。

 

つい自分たちの結婚式のことで頭がいっぱいになりがちですが、周囲の人への気遣いを忘れないようにしましょう。

できれば、招待状の送付もお彼岸を避けた方がいいですね。

 

結婚式に呼ばれて、お墓参りの日にちをお彼岸からずらす、親戚の来訪を断るなど何らかの予定変更をする可能性もあります。

特に身内がその年に亡くなった人は困ってしまうでしょう。

 

このようにお彼岸の忙しい時期にイベントをおこなうと周囲に負担をかける恐れがあります。

もし可能ならばマナーとして他の時期にずらすのがおすすめです!

 

お彼岸にやってはいけないこと②:神事

 

昔から、お彼岸に「仏事」と「神事」を一緒におこなってはいけないといわれています。

仏事は、葬儀や法事、お墓参りなど、仏教に基づいた仏教の行事のことです。

 

一方、神事は、神道に基づき神主が行う行事を指します。

例えばお宮参り、七五三、上棟式などが神事です。

 

神事において「死」は不潔・不浄との考えがあり、仏教の意味する「死」とは捉え方が異なります。

そのため、仏事神事2つの行事を一緒にしてはいけないとわいれているのです。

 

神事を行う場合は、お彼岸を避けるようにするといいですね。

 

お彼岸にやってはいけないこと③:引っ越し

 

仏教の考えで、お彼岸中に引っ越しをしてはいけないということはありません。

ただ、引っ越しはやるべきことがたくさんあり、忙しくなりますよね。

 

お墓参りに行く時間がなくなったり、忙しさのあまりお彼岸を忘れてしまったりする可能性があるので避けた方が無難です。

中には「この時期に引っ越しをするのは、先祖や故人をないがしろにしている」と感じる人もいます。

 

そもそも行事やイベントが重なると心身ともに負担となるでしょう。

特に引っ越しは環境ががらりと変わるので、思っている以上に疲れやすいものです。

 

お彼岸は、死者と向き合い命の大切さを見つめ直す日でもあります。

落ち着いてお彼岸を過ごせるように、引っ越しは別の日を検討してみましょう。

 

お彼岸にやってはいけないことは?海はダメって本当?

お彼岸にやってはいけないことは?お彼岸に何もしないとどうなる?

 

お彼岸でやってはいけないことは、イベントだけではありません。

  • 車の納車
  • お見舞い
  • 水辺での遊び

 

このようなプライベートの活動にもタブーがありますので、確認しておきましょう!

 

お彼岸にやってはいけないこと④:車の納車

 

故人を供養するお彼岸は「死」を連想させるため、車の納車にはあまり向いていません。

お彼岸に納車をすると、交通事故を起こすという迷信もあるのです。

 

もちろん、仏教的に禁止されているわけではないので気持ちの問題になります。

気になるようなら、あえてお彼岸を選ばずに違う日に納車するのがおすすめです。

 

とはいえ、迷信などは気にしない人やどうしてもスケジュールが合わない人も多くいると思います。

その場合は、お彼岸に納車する場合は、交通安全の祈願をしたり、お祓いをしたりするのもいいですね。

 

ちなみに車の納車は、大安など縁起の良い日取りで行うのが一般的です。

 

お彼岸にやってはいけないこと⑤:お見舞い

 

お彼岸のお見舞いは、大変失礼だとされていますので避けた方がいいでしょう。

先祖や故人を供養する期間のため、お見舞いをすることは故人として扱う行為だと捉えられてしまいます。

 

「お彼岸のお見舞い=もうすぐ亡くなる」と感じる方もいるため、注意してください。

入院している方の多くは、いろいろなことに敏感になっています。

 

特に重い病気や深刻な病気の方は、人の何気ない行動やささいな言動が気になるものです。

入院している方の家族も忙しい時期になりますので、お見舞いをする場合はお彼岸は避けましょう。

 

お墓参りや帰省したついでにお見舞いに行く場合は、家族や親戚に前もって相談するのがおすすめです。

中には「お彼岸なんて気にしない、お見舞いに来てくれればうれしい」という方ももちろんいるでしょう。

 

相手側の状況や気持ちに配慮し、不快に思われないように気をつけたいですね。

 

お彼岸にやってはいけないこと⑥:水辺での遊び

 

日本では古くから水辺には陰の空気がたまりやすく、霊が集まってくるとされています。

そのため、お彼岸にプールや川で水遊びをしていると、水に引きずりこまれたり災難が起こったりするとの考えがありました。

 

今でもお年寄りの中には、お彼岸は水遊びをしてはいけないと言う人もいます。

これはひとつの迷信ですので、それほど気にする必要はありません。

 

しかし、川の深みにはまったり、急な流れや潮に流されたりしては大変です。

お年寄りがお彼岸の水遊びを嫌がるのも、今までトラブルを見たり聞いたりしてきた可能性もあります。

 

そもそも3月も9月も、水遊びや水泳に適した時期ではありません。

特に9月は暑さが残るため水遊びをしたくなりますが、台風シーズンで川の水が増量している危険もあるのです。

 

お彼岸の時期は川や海などで水難事故が多くなるため、安全には十分注意しましょう。

 

お彼岸に何もしないとどうなる?

お彼岸にやってはいけないことは?お彼岸に何もしないとどうなる?

 

お彼岸はお墓参りに行くのが一般的ですが、何もしないとどうなるか気になりますよね。

「バチが当たるのでは?」「良くないことが起こる」と心配になる人もいるでしょう。

 

  • 何もしなくても特に問題はなし
  • 気になるなら家でお供物をして手を合わせる
  • 都合のいいときにお墓参りに行くのもあり

 

結論からいうと、お彼岸に何もしなくても特に問題はありません。

そもそも仕事や体調不良などで、お彼岸に何もできない人もいますよね。

 

ここからは、お彼岸に何もしないとどうなるか、何もしないことが気になる人のための対策もお話ししていきます。

 

何もしなくても特に問題はなし

 

お彼岸に何もしなくても問題はないので、心配する必要がありません。

もちろん、何もしなかったせいでバチも当たりませんし、悪いことも起きません。

 

たまたま何か良くないことがあったとしても、お彼岸に何もしなかったこととはまったく関係はないのです。

自分で「お彼岸に何もしなかったから悪いことが起きた」と結び付けないようにしましょう。

 

お彼岸は、自分のご先祖様に感謝をし、亡くなった方を思い偲ぶ時期です。

特に何かしなくても、心の中で手を合わせご先祖様に感謝するだけでも十分だともいえるでしょう。

 

もちろんお彼岸にお墓参りができればベストですが、重視すべきなのは「感謝の気持ち」なのです。

 

気になるなら家でお供物をして手を合わせる

 

それでもお彼岸にまったく何もしないことが、どうしても気になる人もいますよね。

その場合は、お供え物をして家で手を合わせるといいでしょう。

 

向いているお供え物は、おはぎや果物、お菓子などです。

お供え物には向かないものについては、このあとお話ししているので参考にしてください。

 

仏壇が家にある場合は、仏壇のお掃除をして菊など季節の花を飾ります。

ただし、毒のある花やトゲのある花などは向いていないので注意しましょう。

 

よくわからない場合は、お花屋さんで仏花を購入するのが確実です。

 

都合のいいときにお墓参りに行くのもあり

 

お彼岸に仕事が入っている人や、連休ということで旅行に行く人もいますよね。

気になる場合は、自分の都合のいいときにお墓参りに行くといいでしょう。

 

ただし「お墓参りに来ない」ことを気にする家族や親戚には、事前に事情をしっかり伝えておくことも大切です。

実家から離れて暮らしている人は、実家に日持ちのするお菓子を送るのもいいですね。

 

もし誰もお墓参りに行けない場合、お墓参りを代わりに行ってくれるサービスを利用するのもいいでしょう。

代行サービスは業者によって内容は異なるようですが、お花を新しくしたり、お墓のお掃除をしたりしてくれます。

 

お参り前と後の写真を送ってもらうと、きちんとやってもらえたかどうかがわかるので安心です。

 

お彼岸で避けた方がいいお供物は?5辛の食べ物に注意!

お彼岸にやってはいけないことは?お彼岸に何もしないとどうなる?

 

お彼岸のお供物は、次の3点を避けましょう。

  • 五辛の食べ物

 

実は、お彼岸のお供物に厳格なルールや決まりはありません。

一般的には、故人が生前に好きだった食べ物などをお供えします。

 

しかし、上記の3点はお彼岸のお供物としてはタブーだと言われていますので、避けたほうが無難です。

このあと詳しく解説していきます。

 

お彼岸で避けた方がいいお供物①:五辛の食べ物

 

「五辛」とはニラ、にんにく、ねぎ、らっきょう、はじかみ(しょうが・さんしょう)のことです。

これらはお彼岸のお供物には向いていません。

 

仏教では、匂いのきついものや辛みが強い物は食べることを禁じられていました。

仏様は香りを召し上がるため、匂いのある食品は避けなければならないからです。

 

そのため、現在でもこれらの野菜はお供物にふさわしくないとされています。

宗派や寺院によっては上記の5つに加え玉ねぎが入るなど、多少の違いがあります。

 

「匂いの強いものを避ける」と覚えておくといいでしょう。

 

お彼岸で避けた方がいいお供物②:肉

 

「無益な殺生をおこなってはいけない」という仏教の教えから、「生き物はお供えしてはいけない」とされています。

また、お肉は痛みやすく長時間のお供えに不向きです。

 

たとえ缶詰や加工食品でも、肉や魚などはお供えしないのがマナーとなっています。

故人が好きだった場合も、お供物として持っていくのは失礼になりますので注意しましょう。

 

お彼岸で避けた方がいいお供物③:魚

 

魚も、肉と同じく生き物の命が連想されるため、お供物には向いていません。

もちろん缶詰や加工品もふさわしくないでしょう。

 

仏教の教えに背くことにもなりますので、お供えは別の物を選びます。

故人のためにどうしても持っていきたいときは、家族に事前に相談したり、別途お土産として持参したりするのがいいですね。

 

常識が疑われたり、相手の迷惑になったりするので、マナーはしっかり守ることが大切です。

 

まとめ

お彼岸にやってはいけないことは?お彼岸に何もしないとどうなる?

 

お彼岸にしてはいけないイベントや行動と、お供えしてはいけない物についてご紹介しました。

さらにお彼岸に何もしないとどうなるかについてもお話ししています。

 

お彼岸の時期にしてはいけないイベントは次の3点です。

 

  • 結婚式
  • 神事
  • 引っ越し

 

連休なので、いろいろとイベントを入れたくなりますが以上の3つは避けるようにしましょう。

さらに、お彼岸ではプライベートで行わない方がいい行動もあります。

 

  • 車の納車
  • お見舞い
  • 水辺での遊び

 

特にお見舞いは、相手を不快にさせる可能性があるので気を付けてください。

また、お彼岸に何もしないとどうなるかについては、何もしなくても特に問題はありません。

 

  • 何もしなくても特に問題はなし
  • 気になるなら家でお供物をして手を合わせる
  • 都合のいいときにお墓参りに行くのもあり

 

どうしても気になる人は、おはぎなどを買ってご先祖様に手を合わせるだけでも大丈夫です。

都合のいいときにお墓参りに行くと気持ちも落ち着くでしょう。

 

お彼岸ではお供物を供えますが、匂いの強いものや肉、魚などは避けましょう。

 

  • 五辛の食べ物

 

私たち日本人に馴染みの深いお彼岸ですが、ルールやマナーについては意外と知られていないことも多くあります。

先祖や故人はもちろん、家族や親戚に失礼にならないように、事前にしてはいけないことをチェックしておくと安心です。

 

お彼岸は、命のありがたさや日々の生活に感謝する日であり、これはどんなに文明が発達しても変わりません。

だからこそ行事のときはしっかりマナーを守りたいものです。

 

落ち着いてご先祖様に感謝して安全・健康を祈願するためにも、周囲への配慮を忘れないようにしたいですね!

 

 

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