「伊勢神宮に夫婦で行ってはいけない理由を知りたい!NG行為は何があるのかな?」
鎌倉時代中ごろには、全国に「伊勢信仰」が広がっていたとされる「伊勢神宮」は、今でも人気の観光スポットですよね。
そんな伊勢神宮に「カップルや夫婦で行くと別れる」というジンクスがあるのを知っていますか?
- 伊勢神宮に夫婦で行ってはいけない理由とは?
- 伊勢神宮でやってはいけないこと!3つのNG行為とは?
- 夫婦で訪れるのにおすすめのスポットは?
このような疑問がある方に、今回は「伊勢神宮に夫婦で行ってはいけない理由やNG行為について」詳しくご紹介していきます。
夫婦で伊勢神宮に行くときには、ぜひ参考にしてくださいね!
伊勢神宮に夫婦で行ってはいけない理由とは?
伊勢神宮に夫婦で参拝に行きたいけど、「夫婦で行くと別れる」と言われると気になりますよね。
実は、伊勢神宮に夫婦で行ってはいけない理由は次の3つが原因と考えられているんです。
- 天照大御神に嫉妬される
- 男性が遊郭に行くために噂が流された
- 参拝客が多く、なかには別れる夫婦もいる
でも、よく調べると夫婦で行くのは絶対ダメというわけではありません。
ひとつひとつ検証していきますので、ぜひ伊勢神宮に夫婦で行くときの参考にしてくださいね!
理由1:天照大御神に嫉妬される
「お伊勢さん」として親しまれる伊勢神宮の御祭神は、「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」です。
天照大御神は太陽にも例えられる神様で、皇室の御先祖の神とされています。
その天照大御神に、夫婦で参拝に行くと嫉妬されて別れさせられるといわれています。
なぜなら天照大御神は、「女性の神様」だからなんですね。
しかし、日本の神々の世界を治める「日の神」がそのようなことをするでしょうか?
しかも参拝者の女性に嫉妬をするなんて、ちょっと考えられませんよね。
実際、日本神話の中でも、そのように嫉妬するような姿は描かれていません。
しかし、今でもそのジンクスを説明しているバスガイドさんがいるのも事実です。
ジンクスについて「昭和から地味に語り継がれてきたようだ」と伊勢市観光協会の方が話していました。
この「女性の神様だから女性に嫉妬する」という話は、山岳信仰などでよく聞きますよね。
たしかに今でも女人禁制の場所はありますが、伊勢神宮は古くから女性も関係なく参拝できていました。
そのため、伊勢神宮に夫婦でお参りすると天照大御神に嫉妬されるからという理由は少し無理があるような気がしますね。
このジンクスを話すと、おそらく受けがいいなどで浸透してきたのかもしれません。
あまり気にする必要はないでしょう。
理由2:男性が遊郭に行くために噂が流された
古くから信仰されてきた伊勢神宮は、三重県伊勢市にあり「美し国」と言われてきました。
伊勢神宮には「内宮(ないくう)」と「外宮(げくう)」があり、道路が整備された今でも徒歩1時間程かかる離れた所にあります。
内宮と外宮の歴史は次の通りです。
- 内宮の「皇大神宮(こうたいじんぐう)」は、約2000年の歴史
- 外宮の「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)」は、約1500年の歴史
そして、この地域には昔、遊郭があったとされ、この遊郭は伊勢神宮の内宮と外宮の間にあったとされています。
また、江戸時代には「日本三大遊郭の一つ」とまで言われたそうです。
そのため、遠方から来た男性のお客さんに泊まってもらうには、家族や女性と一緒に来られては困るわけです。
その事情がよくわかる「伊勢まいり、太神宮へはちょっとだけ」という川柳があります。
これは、男性のお客さんが「伊勢参りに行く」と言いながら、実は遊郭に行っていたという意味の川柳なんです。
つまり「遊郭に行く」言い訳から、このようなジンクスが作られ語り伝えられてきたとされるのが理由として考えられます。
理由3:参拝客が多く、なかには別れる夫婦もいる
伊勢神宮に行ったから別れたというより、伊勢神宮は関係なしに自然に別れたと考えられる理由です。
現在、伊勢神宮には年間約800万人がお参りに来るとされています。
そのため、参拝客が多くいるのなら、なかには別れる夫婦もいては不思議ではないですよね。
当然人数が多ければ、別れる人数も必然的に増えるということです。
しかし「伊勢神宮」というと、なんとなくもっともらしく聞こえますよね。
そう考えれば、ある意味こじつけのような理由ともいえるでしょう。
以上のことから、「伊勢神宮に夫婦で行くと別れる」は気にする必要がないといえます。
安心して夫婦でお参りしましょう。
伊勢神宮でやってはいけないこと!3つのNG行為とは?
伊勢神宮に参拝しに行くなら、きちんとルールを知っておきたいですよね。
次の3つが、伊勢神宮でやってはいけないことです。
- 外宮だけや、内宮だけを参拝する行為
- 鳥居の前で1礼をせずに進む
- 正宮で個人的なお願い事をする
それほど難しいルールではありませんから、ちょっと注意すれば大丈夫でしょう。
伊勢神宮で参拝に行くときはNG行為を参考にして、神様とのご縁をきちんと結んでくださいね!
NG行為1:外宮だけや、内宮だけを参拝する行為
外宮や内宮だけを参拝する行為を「片参り」と言います。
この片参りは、伊勢神宮ではNG行為とされています。
なぜなら、片参りは縁起が良くないとされているからなんです。
実は、全国にはこのように片参りしてはいけない神社があります。
伊勢参りの昔からのならわしでは、外宮から内宮の順にお参りするのが基本のようです。
まず外宮の「豊受大神宮」を参拝し、その後に別宮を参拝します。
外宮の別宮には、3所の別宮が鎮座しているのです。
- 外宮第一の別宮「多賀宮(たかのみや)」
- 唯一正面が東向きの別宮「土宮(つちのみや)」
- 内宮の風日祈宮と同様の神を祀る別宮「風宮(かぜのみや)」
その後、内宮の「天照大御神」を参拝し、内宮の別宮を参拝していきます。
内宮の別宮には、鎮座しているのは、次の2所の別宮です。
- 内宮第一の別宮「荒祭宮(あらまつりのみや)」
- 外宮の風宮と同様の風雨の神を祀る別宮「風日祈宮(かざひのみのみや)」
神宮の祭典でも「外宮先祭(げくうせんさい)」といわれ、まず外宮で祭儀が行われるならわしだそうです。
NG行為2:鳥居の前で1礼をせずに進む
普段何気なく鳥居をくぐる人も多いかもしれませんが、鳥居は神聖な領域へ入るための入り口とされています。
そのため、鳥居の前で一礼をせずに進むことはNGとされているのです。
参拝方法では、鳥居をくぐる前にまずはきちんと一礼をしてから鳥居をくぐることが丁寧な方法とされています。
さらに、参拝を終えて鳥居から出る際にも、神宮の方に向かって一礼することを忘れないようにしてくださいね。
NG行為3:正宮で個人的なお願い事をする
伊勢神宮は古くから「公の祈願」をお祭りという形で行う場所でした。
そのため、正宮で個人的なお願いごとをするのはNGとされています。
ついついやってしまいそうなので、気を付けたいですね。
伊勢神宮の公式サイトでも、「御神前では感謝の心を捧げてお参りください」と書かれています。
個人的なお願い事は「荒祭宮」と「多賀宮」でするという地元の風習としての信仰があるようです。
感謝の気持ちを天照大御神に伝えるのが昔からの習慣になっています。
ここで大切なのが、どの宮社でもまずは感謝を伝えてから、お願い事をすることです。
夫婦で訪れるのにおすすめのスポットは?
せっかく伊勢神宮に行ったのなら、他にもおすすめのスポットに行きたいですよね。
ここからは、夫婦で訪れるのにおすすめのスポットとして次の3選をご紹介します。
- おすすめスポット1:ハートの石
- おすすめスポット2:二見興玉神社
- おすすめスポット3:伊勢シーパラダイス
伊勢神宮に行った際には、夫婦でぜひおすすめのスポットを巡って仲を深めてくださいね!
おすすめスポット1:ハートの石
内宮地下参道にある「ハート石」は、その名の通りハートの形をした石です。
市営宇治浦田駐車場から、内宮やおはらい町を結ぶ地下参道「内宮おかげ参道」があります。
その内宮おかげ参道の壁面に、目立たないようにこっそり埋め込まれているんです。
このハートの石は、なんと自然が作り上げたモノで、女性やカップルが訪れる新たなパワースポットとして注目を集めています。
ハートの石、夫婦でぜひ訪れたいパワースポットですね。
おすすめスポット2:二見興玉神社
二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)は、「夫婦岩(めおといわ)」が有名な神社です。
御祭神は「猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)で伊勢神宮参拝前の禊の地とされています。
しめ縄で結ばれた大小2つの岩からなる夫婦岩は、海中にある「興玉神石(おきたましんせき)」の鳥居の役目を果たしているそうです。
次のようなご利益があるとされ、「夫婦円満や良縁の象徴」といわれています。
- 禊払い
- 道開き
- 縁結び
- 夫婦円満
また、夫婦岩の間からは夏至の頃には「輝かしい日の出」が、冬至の頃には「美しい月の出」が見られるので有名です。
どちらも、夫婦二人で見たいですよね。
この二見興玉神社は、伊勢神宮前に行くのがおすすめです。
おすすめスポット3:伊勢シーパラダイス
夫婦岩から徒歩約5分の伊勢シーパラダイスは、柵なしのふれあい展示が行われています。
中でも、夫婦円満のトド夫婦が見せる迫力満点のショーがおすすめです。
他にも水族館にはゴマフアザラシやイルカ、カワウソなどの生き物がいるので、癒されること間違いありません。
ぜひ動物たちと触れ合って夫婦で癒されてくださいね。
まとめ
伊勢神宮に夫婦で行ってはいけない理由は何か、NG行為は何があるのか気になる方は多くいます。
今回はそんな方のために、伊勢神宮に夫婦で行ってはいけない理由やNG行為について解説してきました。
伊勢神宮に夫婦で行ってはいけないといわれる3つの理由は次の通りです。
- 天照大御神に嫉妬される
- 男性が遊郭に行くために噂が流された
- 参拝客が多く、なかには別れる夫婦もいる
しかし「天照大御神が嫉妬する」よりは、遊郭に行くための言い訳や、自然と別れただけという理由が一番納得できますね。
ということで、ジンクスは気にせず夫婦で出かけても大丈夫でしょう。
また、伊勢神宮でやってはいけないこと3選は次の通りです。
- 外宮だけや、内宮だけを参拝する行為
- 鳥居の前で1礼をせずに進む
- 正宮で個人的なお願い事をする
こちらは、伊勢神宮の神様たちと良いご縁を結ぶためにも気をつけて参拝したいですね。
最後に、夫婦で訪れるのにおすすめのスポット3選もご紹介しました。
- おすすめスポット1:ハートの石
- おすすめスポット2:二見興玉神社
- おすすめスポット3:伊勢シーパラダイス
ぜひ伊勢神宮に行く際には、このおすすめスポットも巡ってみてくださいね!
ハートの石はカップルのパワースポットですし、二見興玉神社は夫婦岩が「夫婦円満や良縁の象徴」です。
伊勢シーパラダイスはトド夫婦が見せる迫力満点のショーを始め、海や川の生き物たちに癒されること間違いありません。
一番大切なことは、基本的なことですがお互いを思いやる気持ちを忘れずに、夫婦仲良く参拝することでしょう。
ぜひ夫婦で仲良く伊勢神宮に出かけて、周辺のスポットも巡りながら楽しい思い出を作ってください。